目標の明確化◇形より入りて心に入る=行動の黄金律=●行動力を高めるために役立つこと 私たちの周りでは、国全体に無気力、無関心、無責任、無能力など「虚 無と皆無」の世界が蔓延している。そこでは、「どうでもいいや。なる ようにしかならないんだから」と自暴自棄な空気が支配的である。やる気、 意欲、努力、向上心などの言葉は忘却の彼方に飛び去り、その結果は企業 や病院の事故や社会の犯罪--など悪徳で満ち溢れている。 では、これら「虚無と皆無」を打破する手はあるのか。 然り、極めて確かな方法が存在するのである。 その方法が「形より入りて心に入る」方法の実践である。 以下に要点を述べる。 まずは、人々が行動を起こさない、物事に着手しない、すなわち何もし ない原因について考えてみよう。 それには、大別して次の4つがある。 第一は、意欲、興味、関心、好奇心などプラスの心が全く存在しない場 合である。初めて出会うことにその例が多い。 第二は、不安、恐怖、嫌悪、自信欠如、無能感--等々のマイナス感情に よって行動が抑圧、阻止されている場合である。 失敗するのではないかといった不安 ある人は、嫌いだから用があっても話さない。 自分の力ではできないのでは・・・などである。 未来にやることであるから、やってみなければわからないのであるが、 どうしても成功の確信を得たがるのが人の常なのかもしれない。 第三は、対象に対して少しのプラスの心は存在するのだが、なお弱くて 行動化しない場合である。その殆どはそのうちに消えてゆく。 仕事や生活の具体的な場ではこれが圧倒的に多い。 アレもしなければ。 コレもしなければ。 アノ資格もとりたいな。 といったことであるが、なかなか実行への着手までは進まないのだ。 最後は、意欲、興味、能力などプラスの心は十分にあるのだが、多忙そ の他の理由をつけては、なかなか実行へのタイミングがつかめないで先延ばしになっている場合である。 このケースもけっこう多い。 やる気や能力に心配がなくても、実行しなければ結果は出ないのである から、未実行原因のひとつであることに変わりはない。 以上には実行への未着手、不行動についての4大原因を述べたが、これ らをやっつけることができれば、人々の心身はフルに活用され、活性 化し、仕事や私生活の充実は揺るぎないものとなる。 それでは、4大原因を追放、排除するにはどうすればよいのか? それこそが 「形より入りて心に入り、心より入りて形に入る--」方法である。 このごく短い言葉の中には、行動の始発と持続と深化のメカニズムが みごとに語られている。 仕事、私生活、学問そして人生を輝かせる黄金律である |